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ゆく年への感謝と、来る年への願いを結ぶ年越し蕎麦。
大晦日に食べるお蕎麦は、日本の年末の風物詩。年越し蕎麦とか晦日蕎麦と呼ばれ、ゆく年の苦労を切り捨て、来る年を長く達者に暮らせますようにという願いを込めて、江戸時代の末期には一般的になっていたようです。ちなみに引っ越し蕎麦は「側(そば)に引っ越してきました、末永いおつきあいをお願いします。」という意味だとか。そもそも蕎麦は、古くは麦の一種として、米に混ぜて炊くなど、アワやヒエなどと同じ雑穀として食べられていたそうです。
蕎麦は痩せた土壌でも育てることができるため、山間地を中心に日本中で栽培され、地方ごとにその土地の特産品を使った個性的なご当地蕎麦があります。鹿児島のお蕎麦の特徴は、つなぎに山芋を使い、鰹節を使った甘辛いツユに薩摩揚げを乗せたものが一般的です。
ふるさとの味を大切に、美味しさと優しさで仕上げました。
今回ご紹介する「優ブランド・楠乃家ゆでそばきり」は、鹿児島で昔から親しまれてきた田舎蕎麦をお手本にしています。原料の鹿児島産蕎麦粉を八割使い、つなぎとして小麦粉や山芋、天日塩を使っています。蕎麦粉は蕎麦の実の緑色の甘皮部分を残した昔ながらの挽きぐるみで、風味よく仕上げています。また山芋を加えることで、コシが強く、のど越しが良いこともこだわりのひとつです。
「優ブランド・楠乃家ゆでそばきり」は、タイヨー指定の製麺工場で、毎日その日に出荷する分だけを作っています。温度や湿度を厳しく管理した室内で、蕎麦粉とつなぎをあらかじめ混ぜ合わせ、天然水を加えて素早く真空で捏ねあげて生地を作ります。この生地を平に延ばし、2層に重ねて約1時間寝かせます。
その後、専用の機械で薄く延ばし、カットしたあと直ちにお湯の湧いた釜に入れて2分20秒間茹でます。茹で上がったら、10度以下の地下水で冷まして袋詰め。実測温度90度の蒸気室で殺菌した後、タイヨー各店へと出荷されます。鹿児島の原料にこだわり、蕎麦本来の風味やコシの強さを大切に仕上げた「優ブランド・楠乃家ゆでそばきり」を、いい一年の締めくくりに、ご家族お揃いでお召し上がりください。