人に、くらしに、未来に
ホーム > 「優」ブランド商品一覧 > 銀王 > 産地訪問(宮城県女川町)
全国トップクラスの養殖環境のなかで、こだわりのエサで育てています。
程よい脂の乗り具合と凝縮された旨味。お刺身やマリネはもちろん、バター焼き、ホイル焼き、ムニエル、フライなど、いろんな調理法でおいしさを楽しめる銀鮭。近年、全国的に人気の高いお魚です。日本には元々いなかった銀鮭ですが、技術の向上で養殖が可能になりました。国産銀鮭の養殖の90%以上を宮城県が占めています。タイヨーの「優ブランド銀王」は、宮城県女川町の入り組んだ入り江を持つリアス式海岸の養魚場で育てられています。
『銀王』の生産は、アメリカから空輸した卵をふ化させるところから始まります。生まれたばかりの稚魚は、専用のエサを与えられ陸上の淡水養魚場で大切に育てられます。約10ヶ月、銀鮭が150〜200グラムまで成長したら、海に移してイケスでの本格的な養殖の始まりです。配合したソフトEP飼料と呼ばれる餌を毎日2回与えられながら5〜8ヶ月間養殖され、更に出荷前45日以上ハーブや木酢の粉末を配合した特製の餌を与えて、4月から7月にかけて順次出荷されています。ハーブは数千種類の中から選び抜いたオレガノ・シナモン・ジンジャー・ナツメグを組み合わせたもの。魚の生臭さを抑え、脂肪分の酸化を遅らさせる作用があるそうです。木酢の粉末とは、常用樹の樹皮を炭にしたものと農林水産省の認可を受けた木酢酸を混合したもので、病気やストレスへの抵抗力を高めると言われています。
クリーンな環境が高品質の秘訣!鮮度のよさが美味さの決めて!
「優ブランド銀王」の水揚げは午前3時。朝一番で加工して鹿児島へ送り出すため、深夜の暗闇の中での作業です。前日までに仕分けし出荷用のイケスに移動していた約3000尾の銀鮭を、約2時間かけて網で船に移します。水揚げされた銀鮭は氷に浸され大急ぎで浜の加工場へ。
一尾づつ人の手で確認しながら、頭、内蔵、鱗を取り除く下処理が行われます。その後、ディープチルアイスと呼ばれる無菌化した海水のシャーベットで急速冷却して二次加工場へ運ばれます。衛生管理面を強化するため加工場が二つに分けられているのです。温度や気圧がコンピュータで制御されたクリーンな室内で、三枚に卸し、骨を抜いた後、フィレと呼ばれる半身のブロック状に加工、鮮度や品質を保持するため最適な環境でスピーディな作業が行われています。
さあ、いよいよ鹿児島へ向けて出発、明後日にはタイヨー各店に到着、切身やお刺身として売り場に並べられます。もちろん、卵から稚魚、成魚までの生産履歴、加工や流通経路に至るまでトレーサビリティが確立されている「安全・安心」な鮮魚です。この季節だけの美味しさを、お好みの料理方法でお楽しみください。